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きみがいても、いなくても 

懐かしい曲がラジオでかかっていました。


With Or Without You


U2



この歌詞を久しぶりに聴いて、翔ちゃんの顔が浮かびました。

本来の歌詞の意味とは違うかもしれないけれど
歌をご存知ない方も読めるお話です。



ということで、

潤くんの誕生日なのに
こんなものの公開です。






*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

クーラーの利いた乾いた冷たい部屋の中に
フラッシュのような青白い光が、数回射し込み。
空虚な部屋の中を、白く色あせてしまったように浮かび上がらせた。

どうせ眠れないからとカーテンを開け放っていた窓の向こうの空も
瞬きするように光る。

そして、また枕に頭を戻した頃
「ごろごろ」と遠くで音がする。
まるでドラマの効果音のような、あまり現実味のない音。

眠れない俺に付き合ってくれてるみたい。


今夜、雅紀はロケがあって遅くなるからと、自宅に帰って眠ってるはず。

今日のロケはうまく行ったのか。
明日の撮影の準備はできてるのか。
この間飲みたいって言ってた幻の酒を、どうやって買ってきてやろう。
そうだ、
あのシャンプーも切れてると言ってたけど、今夜はどうしたのかな。
明日ネットで注文しておいてやろう。

彼が側にいないと、彼のことを考えて。。。


眠れない。

一人のベッドはどうしてこうも冷たくて。。。痛いのか。



でも、ビルの向こうにある空が少し色を変え始めたころ。。。
俺はゆっくり目を閉じた。


゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆


「ん。。。」
閉じていた真っ赤な唇を少し開いて、すーすーと軽い音を出し始めた彼。

寝顔がかわいいんだよ。

さっきまで、俺の腕の中で汗だくになってた体も
クーラーの風で冷たくなったようで
唇をぎゅっと結び
体をこちらに向けてから、足を少し曲げて、腕を組んだ。
大きな体を小さく丸める。

俺は足元にあるシーツを引っ張り上げて彼の体にそっとかけてやった。
すると、力が抜けて、またすーすーと唇から息を吐き出してる。

余程疲れてるんだよね。
この暑さの中、ロケが続いて疲れてる上に
なかなか会えなくて
久しぶりだったから、彼も俺も。。。。つい。。。。

彼はいつも
自分を無くしてもいいってほど
俺に全てを。。。。捧げてくれる。



肘をついて彼を見下ろしていたけれど、
シーツの中に潜り込むと、冷たくなった彼の肩に手を乗せた。
鍛えてる肩の筋肉が盛り上がってて、そっと力を入れると俺の手に程よく跳ね返る。

肩が少し暖かくなり、腕を下ろして二人の胸の間に置いた。
その向こうの彼の寝顔。

このままずっと見つめていたい。

でも、俺も眠らないと。。。

すると、彼がごそごそと動いて寝返りを打った。
うなじが目の前にあって、思わず腕を回して抱きしめる。
冷たい体を俺に寄せ、また安心したように眠りにつく彼。

俺に充満する彼の香り。
同じシャンプーなのに
彼の香りは甘く感じる。
そして、
俺を誘い惑わす。。。。

俺。。。今夜もまた、眠れないのかよ。。。


彼の香りなのか
自分の香りなのか

朝日が連れてきたの今日の香りなのか

すべての香りが、明るんだ空と混沌としたころ
俺はやっとまどろみに溶けた。







ふわっ

新聞を読みながら、手で隠して小さくあくびをした。
今日も眠い。

テレビ局に来る前に買ったオロナミンCをバッグから出し
プシュッと開けてから、一口飲み、新聞に目を戻してまた読み始める。

マネージャーがガタンと音を立てて立ち上がり、
集中を妨げられて、ちらっと視線を動かした。
またオロナミンCをぐいっと開けて、テーブルに置く。

ニノとリーダーが「ほら、怖いんだって」
こそこそと言ってるのが聞こえた。
顔をそっちに向けると
「ほらっ」
「こえー」

二人が声を揃えた。
「なんだよ」新聞を置いて二人に言うと、松潤が
「相葉さんがまだ来てないからって、わかりやすいよなあ」と笑った。
どういう意味だ?
「はぁ?新聞ぐらい読ませてくれよ」
次の新聞を手に取った。
「相葉さん、渋滞に巻き込まれただけだから、心配しなくてもすぐに来るよ」
ニノが言ってるけど、それを無視して一面に目を通し、一枚めくった。
知ってる。
朝、一度家に帰るって戻って行ったんだから
遅れてるだけだってわかってる。

で、俺が機嫌が悪い?
いつもと一緒じゃん。

でも、やっぱり雅紀の声がしないのは寂しい。
彼が平気でみんなの前で着替えたり、ふざけて抱きついてきたり。
隣に座っているのに、みんなにばれないようにラインで夜の約束をしたり。

早く来ねえかなあ。

新聞の記事が、頭を上滑りして
広告欄の週刊誌の見出しに目をやる。
『櫻井翔の父。昇進。華麗なる一族』

『どいつもこいつも。。。はぁ。。。』
ため息をつくと、ニノとリーダーがこっちを見てまたこそこそ話をしてた。

またぎろっと睨むと、はっとした二人が雑誌で顔を隠した。


がちゃっ
「おはよう」

「おはよう!」
誰よりも先に顔をあげ、ドアを見る。
そこには、いつもの笑顔で雅紀が立っていて、心拍が『ととん』と軽く打った。

リーダーがいつになく優しい声で
「おはよう。みんな。。待ってたよ」と言った。

「どうしてどうして?」
雅紀が机にカバンを置いて、椅子に座りながらみんなの顔を見る。

ニノが「相葉くんがいないと、風紀が乱れるから」と笑った。
俺はニノをちらっと睨み、
「なんでもないよ」と雅紀に声をかけた。
すると、彼は目尻にしわを寄せて微笑み
「それならよかった」

彼の笑顔は俺の固くなった筋肉を柔らかくほぐしてくれた。




みんなのメイクが終わり、スタジオの準備が出来るのを待つ間
俺たちはそれぞれのことをしてる。

集中して新聞を読んでけれど、雅紀の楽しそうな声が気になる。
なぜか笑い声が耳にざらつく。


「翔さん、ちょっと」
松潤がコンピューターを見ながら俺に声をかけた。

『これだよー。今週のはおもしれーんだって』
ニノも雅紀も今週のジャンプで盛り上がってる。
俺はそっちに視線を動かした。
子供みたいに騒いでる。
何がそんなに楽しいんだ?

俺は彼らの笑い声を無視して立ち上がって、松潤の方に移動し
「なに?」
彼の肩越しに声をかけた。

「ここさ、翔さん、すごい怖い顔してるよな」
すっぴんデジタリアンDVDのワンシーン。
こんなときも松潤はDVDを確認する仕事をしてる。

松潤のスクリーンには、ニノと楽しそうにしてる雅紀を怖い顔で睨んでる俺。

「だよなあ、こんなの入っちゃってるんだもんなあ」
俺はこのときのことを思い出しながら言った。
雅紀の楽しそうな顔を見てただけなのに、こんな顔を抜かれてた。

すると松潤は
「翔さんってさ、相葉くんがいてもいなくても怖い顔をするね」と笑った。

俺ははっと顔をあげて、残りの3人が大笑いしてる方を見た。
誰にも松潤の言葉は聞こえてない。

すると彼が声を落として
「いても気になる、いなくても気になる。。。だろ?」
大きな瞳を細めて、優しく微笑んだ。

わかってる。。。

俺は観念して
彼の大人の診断に頷いた。



否定できないよな。。。


すると彼は


「恋だね」と呟いた。


「。。。。だな」



俺は眉を下げ、困った顔で微笑んた。






I can't live with or without you.






君がいてもいなくても

心配して、嫉妬して、
心騒ぎ、不安で



心穏やかでないなら
いつも一緒にいて、
君の笑顔を見ながら。。。。。



不安と
嫉妬と

寝不足でありたい。



そんなの不可能だけど。
でも。。。

彼の笑顔がいつも側にあってほしい。





机の向こうでニノと雑誌を見て笑いあってる雅紀。
俺の視線を感じたのか、
ニノの頭越しに顔をあげると、にこっと微笑んでくれた。


俺は引きつってた顔を緩めた。

松潤が「どん」と力強く俺の背中を叩く。
「いてっ」
「あははっ」

その痛さに、男の友情を感じた。






I can't live with or without you.






どちらも苦しい運命ならば
もし
どちらかを選ばないといけないならば



I can't live without you.....











きみがいても、いなくても


苦しいのであれば、

眠れないのであれば

側にいてほしい。


そして、

君の

笑顔を
寝顔を

ずっと見つめていたい。。。。





with or without you.














*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




潤くんのお誕生日なのに
櫻葉です。


でも、潤くんがいてくれるから
彼らも幸せなんだよ。


これからもどうぞ二人を暖かく見守ってあげてください。



改めまして、

潤くんへ。




お誕生日おめでとうございます。




これからも

『みんなが謙虚すぎる嵐』の影のリーダーであって、
みんなのお尻を叩いて
まとめて引っ張っていってください。
でも、
時々、末っ子のわがままも見せてもいいからね。



今後とも、他の4人のこと、どうぞよろしくお願いします。
そして、
嵐のこと、よろしくお願いします。



嵐を愛しすぎるおばさんより。
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テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

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