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邪道な願望小説 智

人生で初めて、男女でお話を書いてみました。

相手はおおちゃん。

女の、女による、女のための妄想♡


みなさんがどきどきして
きゅんとしてくれるといいなあ。






☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



「寒い。。」

ごうっと吹いた空調の音と、肌を撫でた冷たい風に
両腕で身体を抱きしめた。
あれ?

恐る恐る片目を開けて足元を見る。

あ。。。きてない。。。

目の前にある安っぽい花柄のクロスに、ここがホテルだと思うと
昨日の夜の自分の行動を、まず思い出そうと目を閉じた。

背中に人の気配がして、振り返りたいけれど
どんな人がいても、上手に対応出来る心の準備と、言い訳と
もしかして、怖い人だったら、逃げる準備もしないと。

落ち着け私
色んな修羅場をくぐり抜けて来たんだから
今回もなんとかなる。

えーっと、居酒屋でみんなで飲んで、
飲み足りなくて最後に飲んでたバーで。。
あ、あの子。

20代?30代?

猫背でスツールから落ちそうになって飲んでた彼。
隣に座って、なぜか彼と意気投合して飲んで。。。

今、ホテル。。。ってことは。。。
二人共酔ってたからなあ。

そうっと身体を反転させた。
苦しい夢でも見てるのかきりりとした眉を引き寄せ、
小さな口元は力なく閉じられてる。
かわいいとろんとした目が見えないと、
びっくりするほど男前の整った顔
やっぱり、彼だったか。

彼でよかった。。。といえばよかった。

細くて、骨張ってるのに、肩や腕には筋肉が浮かぶ身体。
昨夜の熱さがまだ身体の中にあるようで、おへその奥がずきんとした。

彼の顔をじっと見てると、彼の口元が小さな記憶の点となって
それが繋がり、とぎれとぎれに浮かび始めた。
でも、何か。。。
あ。。。
彼の側にぼろ雑巾のように丸められてるスカーフを見て
何をしたのか、されたのか、映画の映像のように一気に蘇った。




ベッドになだれ込んで、ふざけながら互いの服を引っ張りあっていたときは
酔った垂れ目の周りを真っ赤にしながら笑ってたのに
私の最後の一枚を引きはがした瞬間に彼は表情を変えた。
酔いも醒めて来たからだろう。

まるで恐怖の瞬間が目の前に迫ってるかのような
怯えた顔で「誰にも言わないよね」と尋ねる。

秘密を抱えた子供のような顔。
可哀想。。。なんて、女の前で何も纏ってない男に言うのも変だけど。。。
きっと彼にも事情があるんだろうと
「私はね、言いふらすような年齢でもないし、君のような子を取って食わないから」
と笑ってあげると
彼は「初めて逢ったときからそう思ってた」と目を細めて微笑み返してくれた。

彼にそんな風に思われてたのかと思うと
彼も見る目があるじゃんとうれしくなって。

「君も誰にも言えないようにしてあげる」

まだ力のないカレに手を伸ばした。
「ん。。」
整った顔が歪み、瞼を閉じた、私の奥が疼く。
男の苦しむ顔は女の最高の潤滑剤。
こんな力強い生き物を苦しめてるのが自分だと言う優越感からなのかな。

彼がすーっと歯の間から息を吸ってから、瞼を開けた。
その濁ったもののない美しい瞳にじっと見つめられると、
こんなことをしてる自分が悪い人間になってしまったようで。。。
その後の行為を躊躇ってしまい、手を引っ込めてしまった。

そんな私の手を掴んで『なんで逃げるの?』と自分に当てようとする彼。
「何をしてくれるの?」
彼が強請るように首を傾げた。
かわいすぎ。。。
「うん。。。」思わず目を逸らしてしまう
「ん?」
顔を覗き込まれると、またダメ。。。
私とした事が。。。赤面してしまいそう。

「じゃあさ」
私は彼の手を振りほどき、脱ぎ捨てた服に絡まってるスカーフを取り出した。

私は先週、春だし、いいこともないし、
自分にご褒美だと高級なブランドの最新作のスカーフを買った。
それを初めて使った今日、職場の若い女の子達の視線がそのスカーフに止まってた。
あの子達、仕事に関してはなんにも気がつかないのに
こういうことだけは目敏い。
あなた達には買えないし、男に貢がせたとしても、似合わないわよと
背筋を伸ばして見せつける。
大人の自分を、もう一つかっこよく仕上げてくれる柄。

彼が首を傾げてきょとんとしてる。
冷えたシルクが、しゅるっと私の手の中で音を立て、
「君の目を見てると、なんにも出来なくなるから目隠しさせて?」
両手でスカーフをぴんと張って、彼の目の前で紐のようにした。

「目隠し?」
「そう」

「はーっ」とため息を付いた彼が
『おねえさんなら大丈夫か』と小さく呟いたのが聞こえた。

「何言ってんの、こんなとこまで連れて来て、そんな格好して」
そう言って、彼の細い首に腕を回し彼を引き寄せた。
彼の身体が傾き、両手を私の脇に付くと
彼の肩の筋肉が盛り上がって、そうっと唇を重ねてくれた。

リップを塗っているわけでもないのに、とても柔らかい彼の唇は
最近は強引な口づけしかされていない私には優しすぎて。。。
昔の彼を思い出させた。
ちょっと甘いお酒の匂いがするのも、昔の彼みたい。


部屋の光を背中で遮って、
私を微笑んで見下ろしてる彼の瞳に動悸が激しくなり、
慌てて「じゃ、目隠しするよ」
握っていたスカーフで隠すようにして言った。

「わかったよ」
彼が腕に力を入れ、ベッドの隣に仰向けに寝転がる。
「従順でいいじゃん」
白が青にも見えるほど透き通った目が瞼の後ろに隠れ、私はそこにスカーフを当てた。
頭を上げてくれた彼の頭の後ろで、しゅるしゅると音を立てて結び目を作る。
「痛くない?」
「うん」

スカーフの柄で彼の垂れ目が見えなくなると、
彼がぐんと大人っぽく見えた。
彼は一体いくつなんだろう。

私は彼の身体の横に正座を崩して座り、視界を失ってる彼を見下ろした。
これで、あの視線に戸惑う事もなく彼を味わえる。
あんなかわいい瞳で見つめられたら、罪悪感しかないもの。

「どこにいる?」
彼が腕を上げ、私が居る方に手を伸ばした。
でも、場所を少し離して座ってるから、彼の指は宙を掻く。
細くて、綺麗な指が、私の視線の前で舞う。

そうなんだよね。
グラスを持つ、彼の繊細な指を見たときから
この指に触れられてみたいって、珍しく理性が無くなっちゃってたんだ。
酔っぱらう前のこと。

今その指が私を求めてる。

私は手を伸ばして彼の手首を掴んだ。
「ここにいた。。」
彼の頬が安心したように緩んだ。
でも、私は何も言わずに彼の指を自分の口元に運ぶ。
彼の軽く握った指を唇でそっと開き
人差し指を自分の唇の中に押し込んだ。

「ん。。。はぁっ」
触れてもいない、カレがぴくんと動く。
指を舌で玩ぶと、それに反応するようにカレが持ち上がってきた。
今度は中指も一緒に。。

彼の頬が紅潮してるのがかわいくて、手首を握ったまま
「何?何を考えてるの?」
からかってやった。
「。。。」
何も言わずに、唇が見えなくなるほど口元に力を入れた彼。
「言わなくてもいいよ、言葉攻めにする趣味はないし、同じ事を考えてるんだから」
私は身体を持ち上げ、彼の腿に座り、身体を曲げ。。。
猛々しいものに、指と同じように舌をからめた。

頭で考えなくても、男の喜ぶことは知ってるし、
勝手に身体が動く。
顔で、口で、舌で、手で、指で、唇で。。。。
男を奈落の底へ突き落とせる。


彼は私の頭を両手で掴み自分に押し付ける。
視界もなく、どこに力を入れていいのかもわからず、
私の頭だけがこの世の彼の頼りのように。。。

「はぁっ。。。はぁはぁ」
彼はかわいく震えて、私に熱を吐き出した。
激しい呼吸をしながら、彼はぐったりと無防備に私に全てを晒す。
守ってあげたくなる子だよね。
母性本能ってこんなものなのかと
変なことを考えながら、彼の横に座り直して彼を見下ろしていた。

「もう外していいよね」
普通に呼吸出来るようになった彼がスカーフを指差す。

「ダメだよ。今夜は君はこのまま」
彼の頭を撫で、乱れた髪を整えてやる。
すると、彼はいきなり力強く私の腕を掴んだ。
彼の指が、私の細い手首を白くさせてる。

「なに?」尋ねると
彼が腕に筋肉を浮かばせ、私を力一杯引き寄せた。

倒れそうになってよろりと彼の胸に手をついて、身体を支える。
「なに?びっくりするじゃん」
身体を元に戻そうと足を動かすと、
彼の反対の手が私の腿を見つけ、さっきの優しさは消えてしまったように
強引に私の花弁の奥深く。。。に触れた。

「ん。。。」
「強がってるけど、こんなになってる」
口元が片方だけ上がった。
彼もこんなイヤらしい顔をするんだ。。。

「だって、君がこんな。。」
「今度は俺の番でしょ」
彼が横になったまま、スカーフの結び目に手を当てようとした。
「ちょっと待って」
だって、彼の目に見つめられてしまうとまた乙女な自分になってしまう。

「スカーフはそのままで、ね」
そう言ったけれど、「そんなのずるいよ」と彼が唇をかわいく突き出してる。
私は彼のまんまるな頬に手を当て、拗ねてる唇に自分のを重ねた。

「私に任せてね」
そう耳もとで囁くと
彼が諦めたように力を抜き、小さく頷く。
私は彼の身体に覆いかぶさった。

若い彼はもう元気になってる。
私はそれを見ると、つい笑みが溢れた。
きっと今の私はイヤらしい顔だろう。
でもね、女だって、欲はあるもの。


仰向けのままの彼の上にまたがって座り、
私の一番熱い場所に、求めてたソレを当てると
ゆっくり腰を下ろす。
彼はもう動く事もしなくなった。

「ぁあっ」
身体の中を貫く熱い感覚に、顎を上げ、天井に向かって声を出してから、
胸に手を置いて息を付く。
残りをもう少し。。。
「ぁあああ」
自分の恥ずかし気のない声が部屋に響き、
ワタシが彼を全て包み込んだとき

彼の胸の奥から熱い吐息が「はぁああっ」と流れ出た。

すると、彼はもう抑えられなくなったようで
私の腰を力強く掴んだ。
そして、私のことをお構いなしに激しく上下に動かす。

私の身体は彼の指に握りしめられて、自分では動けない。
この年下の彼に自由を奪われてしまった。

彼の指が私を締め付け
ワタシが彼を締め付ける。

がんじがらめになってる二人。

はぁはぁと真っ赤な唇から息を吸い
子供のようなまんまるな頬を桃色にしてる彼を見下ろす。

スカーフをしていて、目が見えないのは残念。
だけど、
こんなときに彼の瞳なんか見てしまったら恋に落ちてしまうから。。。
よかったとほっとしてしまう。

私の声が消え、心がここに無いのを感じたのか
彼がさっきより激しく私を動かし、リズムよく腰を

突き上げた。

かわいらしさに似合わない男らしい固い肩を掴み、波に飲まれるものかと耐える。
あの繊細な指が
自分の腰に食い込み、

痛みさえ感じると

もう私は、私でいられなくなった。

もう無理。。。


真っ白になった自分の中に
彼の真っ赤な血が注ぎ込まれた。





私は少し汗の匂いがする彼の胸に頭を乗せ
彼は肩を抱いてくれてた。

ごつごつしてて男らしい彼の筋肉。

かわいくったって、細くたって彼は男だ。
守られてる気がするもの。

そんなことを考えてる私の背中を柔らかく撫でてた彼の手。
なのに、少し指の動きがぎこちなくなった。
あ。。何か考えてる
賢者の時間がやってきたか。

私は身体を持ち上げ、スカーフを外してから初めて彼の瞳を覗き込んだ。
でも
彼は天井を向いたまま、私を見ない。
やっぱりね。

「どうしたの?ふふ、まずいことしたと思ってるんでしょ」

するとはっとして私の瞳を見つめた。
図星。
男なんてみんな同じ。
彼は何を隠さないといけないのか。。。
そんなこと知りたくもない。
後ろめたいものがない男なんて、刺激も無いしね。

「大丈夫、誰にも言わないよ」
私はわざとあっけらかんと言った。
「おねえさん、本当においらのこと知らないんだね」
彼は不思議だと私を見つめてから、にこっと目尻を下げた。
「なんで?君はそんな有名人なの?」
「いや。。。」
「なに?気になるじゃん」
「いや。。。知らなくていいよ」
彼が視線を天井に向けた。
これ以上話すのもまずいのかな。

「ふふ、もし君がどこかの王子様で、私がそれを知ったとしても、このことは墓場まで持ってくよ」
私は小指を出した。
そして、「墓場まで持ってくことばっかだ」と呟く。
すると彼がにっと歯を大きく見せて笑い
「俺もそうだな」と言うと
あの細くて長く見える小指を突き出し、私の小指に一周させた。

「ゆ~びきぃ~り、げぇ~んまん。う~そついたら、はりせんぼんのぉ~ます、ゆびきった」
変な節を付けて歌う彼の声。
透き通った声は部屋に響き、もう一回歌ってと思わず言ってしまいそうになった。


本当に綺麗な声。。。

すると、私の小指を放した彼が、手をそのままベッドの下に伸ばし、
ズボンのポケットに入ってる携帯を取り出そうとした。

そして、「おねえさん、また逢える?」
彼の言葉に、嬉しさでどきんと胸が大きく打った。
でも、やっぱり。。。

「ん。。。やめとこ」
私は、強引に微笑んだ。
すると彼も、眉を下げ残念そうな顔をしてから
「そうだよね」とにこっと笑ってくれた。

やっぱり、今夜で終わりがいい。

その後くだらない話をして、私達は眠りに付いた。









朝の薄暗いホテルの部屋の中
目の前の彼がごろんと仰向けになった。
朝の元気なカレに恥ずかしくて目を逸らす。


このまま何を期待するわけでもないし。
彼が目覚めるまでここに居たら、お互い気まずくなる。
誰にも言わないと約束したしね。


私はそっとベッドを降りた。
自分の身体からふわっと彼の匂いがした。
彼が身体に染み付いているけれど、シャワーを浴びずにこのまま帰ろう。
起こさないように、そっと準備をする。


彼とはもう一生逢わないだろう
顔も見ないだろう。

この整った顔に、この風貌。
一体何をしてる人なのかわからないけれど
一夜の楽しみでいい。
私は彼の側に落ちてる冷たくなったスカーフを拾い上げ、
ぴんと伸ばしてから、首に巻いて、さっと身なりを整える。
全く化粧気はないけれど、
まるでここに商談にでも来たような顔を貼付ける。

これでよし。

じゃ、君。
私は帰るね。

この可愛い顔、もう二度と見られないのかな。
そう思って振り返った
最後に見た彼の寝顔はかっこよくて、このまま帰るのが惜しくなったけれど、
ダメだよ、もう悲しいことはこの歳にはつらすぎると自分に喝を入れた。

泣き顔だって、カッコ悪いし
もう腫れた目なんて、誰もかわいいなんて言ってくれないもの。

ここでさようなら。

じゃあね。
素敵な、名前も知らない君。

彼の寝息と一緒に、胸の上でゆっくり上下してる彼の指を最後に見ながら
ゆっくりホテルのドアを閉めた。




朝靄の煙るタクシーの車窓。
朝帰りだなんて、久しぶり。
でも、なんだか肌が潤ってるんだよね。
火照る自分の頬を撫でた。


いつもはぐちゃぐちゃと蟻の大群のように人が歩く交差点の赤信号で車が停まった。
今は人はまばらで、人間がいないとこんな光景なんだと窓に顔をくっつけ外を覗く。

いつもなら見過ごす巨大な広告に目が止まった。

あれ?
あの瞳。。。

あ。。。

ふふ。そういうことか。。。

「君にはここで逢えるんだ」

私は、
こっちを向いて笑ってる君に微笑み返した。

まだ残る君の香り、そしてこのスカーフ。


「大丈夫、私はあの指切りを忘れないから」
巨大な彼の小指を見て呟いた。

車ががくんと動き、君はもう私の方を向いていなかった。



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テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

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