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「。。だ。。。り。。ぃ。。。だ。。」

「はっ」


静かな部屋の中の空気は、しっとりと重みを感じ
しとしとと静かな雨音が聞こえる。

「ニノ。。。か。。。はぁ。。。」
彼が俺の肩に手を置いて、影と光で出来たモノクロの顔で覗き込んでた。
「俺。。。。」

「すごくうなされてたから」
「うん。。。怖かった」

はぁっと大きく息を吐き出すと、さっきの闇が胸の奥から流れ出た気がした。

「もう起きたから大丈夫でしょ」
「うん。。。でも、なんだか眠るのが怖くなった。。。」

俺は彼の体を自分に引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
腕の中に収まる彼の肩は、心地よくて、
自分が守ってるのか、守られてるのかわからないけれど
抱きしめるだけで、心の中で渦巻いてたどす黒い雲が消え、息がしやすくなる

彼は腕の中で力を抜いて、俺の耳元で
「もう、大丈夫だよ。。。」と囁いてくれてる。

「うん。。」


彼の体の温もりに安心して、力を抜き目を閉じると、
さっきの恐怖が体を襲い、びくっとして、また腕に力を入れる。

やっぱり。。。あの夢がまだ胸に沈んでる。
目を閉じてしまうとさっきの映像がまだまざまざと蘇るから、
ニノの頭越しに遠くを見つめてた。
すると彼が、動かない俺の顔を覗き込んで

「なんの夢だったの?」と尋ねた。

「ん。。。言いたくない。。。」

「言ってしまった方が、すっきりするよ。。。」


俺の背中に暖かな手のひらを当てて、ゆっくり上下させながら言う。
「吐き出さないと、ほんとになるらしいし」
「え。。。」
吐き出してしまおう。。。
あんなこと。。。もう嫌だ。


「。。。俺さ、みんなに嫌われた夢を見たんだ。どこに行ってもみんなに嫌がられて、
で、悲しくて悲しくて。。。」

夢の中の胸の不安と、みんなの冷たい視線を思い出してしまうと
目が熱くなって、胸の呼吸が乱れてしまった。
その息を整えて、話をしようとすると、鼻がつーんと痛くなる。

「。。っく。。。誰も俺を見てくれなくて。。。」

その言葉をやっとの思いで出した時、
瞬きと一緒に
目から熱い塊がこぼれ落ちた。


「わかったから、もう泣くなよ。明日、雑誌の撮影なのに目が腫れるぞ」

「。。っ。。。く」


「もう、智はぁ」
彼は親指で、また一つ溢れた涙をぬぐってくれた。




男が涙を見せることのできる人って特別だ。
ニノは一体どれだけの俺の涙を見てきたんだろうな。



ニノの顔を見つめてると
今までのいろんな感情が溢れ、また唇が震えてしまった。



「おっさんが、夢で泣くなよ」
バカにした言い方をして、彼が笑った。

「だって。。。雨の音が。。。」

言い訳したって、この夢と涙の原因はバレてる。



彼は眉間にしわを寄せ

「あんな前のこと忘れてしまえよ。。。もうみんな許してくれてるんだからさ」
そう言ってから


「あんなこと。。。」ともう一度呟いた。
自分にも言い聞かせるみたいに。。。



でも、俺はあのことをずっと心にしていかないといけないんだよ。
忘れちゃいけない。

あんなにたくさんの人を悲しませたんだもの。
たくさんの人の応援があればあるほど
それを忘れちゃいけないと思うと、こうして夢になって出てきてしまう。

俺は大きく息を吐き出した。


あの嫌な思いをもう二度としたくない。
腕に血管が浮かぶほど拳を握って、自分を戒める。



するとニノが足を俺の腿に絡ませ、
「俺がそばにいれば、みんな安心するんだから。。。俺を離さなければいいんだよ」
柔らかな腕も蔦のように巻きつけて囁いた。




「うん。。離さない。ニノがいてくれればそれでいい、なにもいらない」



しとしと

雨の夜は胸が重くなる。
みんなを悲しませたあの日も雨だったから。。。



いつか、哀しくならない雨の夜も来るのかな。



しとしと





「リーダー?」
「なに?」


「リーダーにとって、雨の夜は嫌な夜かもしれないけれど、俺にはとてもいい夜なんだ」

「どうして?」

ニノは、ふふっと秘めた笑いで
「だって、あの夜、リーダーが来てくれたから」

「泣いて、誰だかわかんないぐらいに濡れて、死にそうな顔で俺んちに来てくれたとき、もう離れちゃいけないなって。。。思ったから」


ファンの子たちの悲しみで雨を降らせてるのじゃないかと思った俺は
その涙に濡れることで罰を受けてる気がして
街を彷徨った。

当て所もなく歩いたあの夜、気がついたらニノの家の前にいたんだ。


つらくて、悲しくて。。。
もう自分が誰なのかもわからなくなったあの夜。

玄関で嗚咽する俺の背中を撫でた後、笑顔で迎え入れてくれて
「ま、いろいろあるさ」
それだけで、俺を寝かせてくれた。

あの優しさが。。。
俺たちの関係が再び始まった、最初の夜。

あの夜は
タオルで濡れた体を乾かしてくれて、
無理やり彼のスエットを履かされ、
ベッドを一人で占領して、雨の音を聞きながら数日ぶりに眠りについたんだった。

もう涙も枯れ果てて、ただ死んだように眠った。
次の日の朝、
彼はソファで小さくなって寝てた。

「ニノんちに来たのも。。。こんな夜だったんだもんな」

哀しみの記憶しか浮かび上がらない雨の夜が、少し色を持った。

あたたかで、
ニノの香りのする色。


「ニノ?」
「なに?」
「俺さ、雨の夜も好きになりそうだよ」
力を抜いて言うと
彼は満足げに頷いて、唇を重ねた。


しとしと


いつか雨が降っても、怖い夢は見なくなるかもしれないけれど。
でも、あの夜は忘れないようにする。


そして、これからは雨の夜の素敵な思い出を増やしてく。。

ニノと一緒にいる。。。


それが俺の求めてきたもので
求めていくべきもので

そして、みんなが求めてるものだろうから。


だから
こんな夜は。。。

俺の指が、まだなにもま////とわぬ柔らかな彼の体へ。

「りーだー。。。」

「ニ。。。ノ。。。。」

雨音が
ニノの掠れた声でかき消され。。。
熱くて重い二人の呼吸だけがこの部屋に充満する。

俺は溺れるように、彼の柔らかな肌に沈み、

二人で、夢の世界へ迷い込む。

この夢に出口はない。。。


雨の調べは俺たちを包み込んで

過去からも未来からも俺たちを閉ざす。



そんな世界に、二人だけで居たいと彼と一つになる。



ニノだけを愛してるから。

雨は俺の言葉に、嘘がないことを知ってるはず。

ニノと、今夜の雨だけが
俺の本当の気持ちを知ってるんだ。



しとしと


雨はきっと全てを洗い流してくれる。。。

俺を強くしてくれる。。。


許してくれる。。。















少ししたら
きっとこうなってます。


そう信じて。




みんな、楽しんできてね。


大宮はずっと続いてるんだもん。




俺たちのTrue Love
これこそが俺たちのTrue love
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こんにちは

こんにちは。
ちょっとご挨拶です。

いつもこちらに来ていただきありがとうございます。
ここは、私の作品の保管場所として、ただ作品を残しているだけの場所です。

アメブロから来ていただいた方はご存知でしょうけど
あっちがメインで遊んでます。


今回
月魚さんとのコラボ

夏の終わりにおもうこと 〜大宮
Magical Song 〜櫻葉と大宮長編

については、4月ごろにまとめてここに上げます。

それまでは、嵐LOVE FROM NY

又は月魚 バカなのは君なのか僕なのかの方でお楽しみください。

他の変な妄想についても
アメブロで語ってますのでそちらにも遊びに来てください。


過去のお話とか、自分でも読めないほど恥ずかしくてつたないものもありますが
読んでくださる方がいると思うと、消せなくて。。。

つい放置してあります。

そんなものを読みにここに来てくれて
私の腐敗を受け止めてくださることがいるので

ここで安心して。。。。


吐き出せます。笑


これからもどうぞよろしくお願いします。



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